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zenは禅とは違う?海外(フランス)での禅の捉え方への違和感

フランスに来て違和感を抱いたことの一つに、「フランス人の禅の捉え方」があります。

今回はそのことについてお話したいと思います。

「zen」の意味は日仏で違う?

フランス人は「禅」がかなり好きで、何かというと「zen」という言葉を使いたがります。

緑が多くリラックスできる落ち着いた雰囲気のカフェのことを「zenだね~」と表現するなど、とにかく自然豊かで心安らぐ=zenという感じで、日常的によく口にしています。

でも、中国生まれの禅を発展させた当の日本人って、日常的に「禅」という言葉を使いませんよね。

私自身も、「禅」と聞くと「禅寺」「禅僧」「坐禅」とかは浮かぶけど、「リラックスできる」という文脈では一切使ったことがありません。

その点が私にとって違和感で、日本人とは受け止め方が違うんだなと感じました。

フランスは「禅」の商業化が激しい?!

先ほども述べたように、フランス人は日本人より遥かにカジュアルに「zen」という言葉を使います。

だから、「禅」という言葉やそれに付随するイメージもかなり氾濫しているわけです。

ショッピングセンターなんかに行くと「zen」をイメージしたバスマットだの、ショッピングバッグだの、壁紙だの、ありとあらゆる「zen」グッズが溢れています。

ちなみに、仏像、竹藪、積まれた石、漢字などのモチーフが「禅」グッズの特徴です。

私
↓こういうのです。「zen」モチーフのトイレの便座までありました…。

フランス人は仏像も大好き

禅グッズの一環として、フランス人は仏像も好みます。

日本生まれ日本育ちの私としては、インテリアに仏像を置くのに違和感を感じてしまいます。(仏像をインテリアにする日本人もいるかもしれませんが、今まで日本で知り合った人の中ではいませんでした)

私にとって、仏像はお寺に行って(もしくは美術館で)観るものであって、部屋に置くものではありません(わざわざ足を運ばないと見られない方が、有難みがありますし)。

でも、フランスでは仏像は崇める対象ではなく日常を彩るもの、簡単に消費できるモノでしかないのかな思うと、何だかちょっと切ないです。

他宗教の商業的な消費は仕方ない?

とはいえ、日本でクリスマスが商業的なイベントでしかないのと同じ現象が起きているだけとも言えます。

イルミネーションだデートだパーティーだと、敬虔なクリスチャンが見たら卒倒することを我々もやっているわけです。

宗教的な深いメッセージは無視して、表面的な「オシャレっぽい」部分だけをかすめ取って勝手に楽しんでいるだけ。

フランス人はキリストの絵や彫像などは部屋に置かないけれど、仏像や禅イメージのインテリアは好んで買う。

日本人は、仏像は部屋に置かないけれどクリスマスにかこつけて商業的なイベントを楽しむし、クリスチャンでもないのに教会で結婚式をする。

私
うーん、どちらもお相子かも。

「zen」に対する違和感まとめ

私
「文化の盗用」なんて言葉も最近は聞かれますが、日本(アジア)文化自体に興味を持ってくれるのは嬉しいことでもあるので、好意的に受け止められている限りはあまり目くじらを立てない方がいいのかも、なんて思いました。皆さんはどう思いますか。