世界中で話されている英語や話者人口の多い中国語も役に立つけれど、フランス語もいかがでしょうか。
約10年前、学生だった私はフランスの文化が好きだったことをきっかけに勉強を始めました。
フランス語を学んでいたおかげでフランス人に日本語を教えることができていますし、フランス語は私の人生を大きく変えました(^^♪
フランス語は何となく難しそうなイメージがあるかもしれませんが、確かに簡単ではありません(;´∀`)でも、勉強のコツを知れば誰でも効果的に習得できます。
今回は、フランス語を学ぶ上で知っておくべき情報をまとめてみました。
まずは目標を明確にしよう

勉強することそれ自体が楽しくてしょうがない!という場合以外は、どうしてあなたはフランス語を勉強したいのか目的をはっきりさせることをおすすめします。
フランス旅行へ行く、フランス語を使う仕事をしたい、フランス語の本を読みたいなど、フランス語を使ってあなたがやりたいことを具体的にイメージしましょう。
注意したいのは、「フランス語がペラペラになりたい」という漠然とした目標だと、なかなか達成感を味わえないので挫折しやすくなります。「フランス人の友達とフランス語でコミュニケーションがとれる」「仕事で問題なく使える」など、あなたなりに「ペラペラ」の定義をきちんと考えましょう。
かくいう私も「ネイティブ並みになりたい」という無謀な目標を持っていたので、いくら勉強しても分からない単語や表現が出てきて、焦りといら立ちを感じ、モチベーションがダダ下がりでした(^^;
母語の日本語だって「完璧」に理解しているとも言えないので、大人になってから習得した言語がネイティブレベルになれないのはごく当たり前なんですよね。
やはり「限界はある」ということを念頭に置いて、あなたが自分で設定した目標を達成できたら、とりあえず良しとしましょう!時には自分に甘くなることも、ゴールのない語学学習を続ける上で大切だと思います。
英語との共通点やフランス語ならではの特徴を知ろう

フランス語と英語はどちらも同じインド・ヨーロッパ語族でラテン語に影響を受けている部分は同じなので、いくつか共通点があります。
- 不定冠詞と定冠詞がある
- 語順は「主語・述語・目的語または補語」と同じ
- 複数と単数を明確に区別する(日本語は特に区別しない)
- 複数の名詞には「s」を付ける(ただし例外あり)
- 可算名詞・不可算名詞がある
とはいえ、英語とは違うフランス語の特徴もたくさんあります。
- 女性名詞・男性名詞がある
- 不定冠詞、定冠詞のバリエーションが英語よりずっと多い
- 形容詞は「客観的な判断」の場合は名詞の前、「主観的な判断」の場合は名詞の後ろに置かれる
- 人称ごとに動詞の活用が違う
- 過去形だけでも「複合過去」「単純過去」「前過去」「大過去」「半過去」の4種類ある
- 未来形だけでも「前未来」「単純未来」の2種類ある
- 命令・願望・後悔・禁止・勧告などを述べる際、「接続法」を使う
- 70は「60・10」、80は「4・20」など、数字がややこしい
こう見ると、とてもややこしそうですね。特に過去形・・・(;´∀`)
でも、旅行で通じる程度のフランス語会話を目指すなら、そこまで深く突っ込む必要はありません。
私は現在フランス在住ですが、日常会話で使う過去形は「複合過去」と「半過去」くらいです。他の過去形は話し言葉ではあまり出てこないので、存在を知っているくらいで問題ないと思います(教養のあるインテリフランス人だったら会話でも使うかもしれませんが)。
ちなみに、「複合過去」は「昨日ラーメンを食べた」のような一般的な過去形、「半過去」は「私は学生だった」のような、「その状態や動作」がある程度長く続く場合に使います。
数字に関しては、私の場合なかなか覚えられなかったので、駅から自宅までの間、毎日フランス語で数を数えながら帰っていました。今思うと、ちょっと怪しい人ですね(^^;
お風呂で「フランス語で100まで数えられるまで出れまテン!」みたいな企画を一人で試してみるのもいいと思います。
フランス語の発音をマスターしよう

フランス語は英語のように強弱アクセントではなく、日本語のように一拍を同じ長さで発音する音節言語なので、英語よりも日本語に近いと言えるかもしれません。よく、フランス語と東北弁は似ていると言いますよね。
しかも、フランス語は英語と違って綴りによって発音が決まっています。なんて親切なんでしょう!
ただ、フランス語には日本語にはない発音もたくさんあるので、きちんと押さえておく必要があります。
実は私はきちんと発音の勉強はしていなかったので、フランスにやってきた当初は通じなくて苦労しました。こちらが正しく発音しているつもりでも、「Comment?(何と言いましたか)」と聞き返されるとへこみますね(*_*)
フランスには移民も多く外国語訛りのフランス語を聞く機会も多いはずですが、ある程度正確に発音しないとフランス人に理解してもらえません。
例えば、フランス語の「r」は、日本語の「ラ行」とはまったく別者です。
うがいをする時のように、喉の奥をこすって出す音。「ラ行」よりも「ハ行」っぽく聞こえます。例えば、「ありがとう」を表すMerciも、「メルシ」より「メフシ」のように聞こえます。
さらに、日本語の母音は5個だけですがフランス語は母音が16個あるので、それぞれの音の違いを知っておく必要があります。
だから、フランス語の勉強を始めたら、まずしっかり発音の基礎を押さえておくことをおすすめします。発音記号と音を覚え、さらに口腔断面図(上にあるような口の中の形がわかる図)を見て調音点が正しい位置にあるかどうか確認しましょう。
Google翻訳の音声入力を使って、フランス語で正しく入力できるかチャレンジしてみるのもおすすめです。
動詞の活用を覚えよう
動詞の活用は、フランス語の難所の一つと言えます。とにかく種類が多い。
英語も主語によって動詞が変化しますが(中学で三人称単数とか習いましたよね)、フランス語はすべての人称で動詞が活用します。しかも時制によっても活用するので、膨大な活用形を覚えなければなりません(;'∀')
とはいえ、まったく無秩序ではなくそれなりにルールもあるので、とにかく慣れることが肝心です。
まずは、以下のような頻出する2種類の動詞の活用を押さえましょう。
・「er」で終わる動詞(「manger」など)は現在形の場合、(一人称単数)e, (二人称単数)es,(三人称単数) e, (一人称複数)ons, (二人称複数)ez, (三人称複数)entと活用する
・「ir」で終わる動詞(「finir」など)は現在形の場合、(一人称単数)s, (二人称単数)s, (三人称単数)t, (一人称複数)ssons, (二人称複数)ssez, (三人称複数)ssentと活用する
さらに、よく使う「pouvoir(~できる)」「vouloir(~がほしい、~したい)」「faire(~する)」「aller(行く)」などの活用は絶対に押さえておきましょう!
私の場合、とにかくお経のように唱えたり、トイレタイムや隙間時間に活用表に目を通したりして覚えました。「Je vais, Tu vas~♪」と歌いながら覚えるのもいいかもしれませんね。
フランス語習得のコツ まとめ
- フランス語を習得するのはなぜか。あなたの目標を明確にしよう
- 英語との共通点やフランス語ならではの特徴を整理しておこう
- ある程度ちゃんと発音できないとフランス人に理解してもらえない
- フランス語の勉強を始めたら、まずは発音の基礎をしっかり押さえることが大切
- 動詞は人称ごとに活用する上、時制によっても活用する
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