海外での仕事というと、日本語教師を思い浮かべる人も多いのでは。ちなみに、私は2013年からフランスで日本語を教えています。最初は家庭教師を派遣する会社に登録しましたが紹介される生徒数が少ないので、並行して語学学校に勤務することにしました。そして現在は語学学校を辞め、個人事業主として日本語を教えています。
今回はそんな私の経験を元に、フランスで日本語教師として働く方法についてご紹介しましょう。
フランスでの日本語教師の需要は?
ドイツ語やスペイン語など他のヨーロッパ言語に比べたら日本語はマイナーな言語と言えますが、2012年にはフランスがヨーロッパで一番日本語学習者が多かったそうです。
毎年ジャパンエキスポが開催され20万人以上が来場しているように、日本のポップカルチャーはフランスで大変人気があります。最近は中国語学習者が急増し韓国語も人気が高まりつつありますが、日本語を学びたいという人は若者を中心にまだまだたくさんいます。
私はつい最近まで多言語を扱うランゲージスクールで働いていたのですが、日本語レッスンの問合せは他の言語のレッスンに劣らずたくさんありました。
フランスで日本語教師として働くための資格は?
必要な資格は職場によりけりです。民間の語学学校などゆるいところだと、日本語母語話者で四大卒(「Bac + 3 」)ならOKという場合もあります。ちなみにフランスでは、学士課程は「Bac +3」修士課程は「Bac +5」、博士課程は「Bac +8」で表されます。
大学など教育機関で働くなら、以下の3つの条件が求められる場合が多いです。
- 日本語教師養成講座420時間
コース(文化庁受理カリキュラムに限る)修了者 - 日本語教育能力試験合格者
- 修士課程の日本語専攻修了者
3つのうちいずれかという場合もあれば、全部必須という場合もあります。
ちなみに、私は大学では日本語専攻ではありませんが、学生時代に「日本語教師養成講座420時間
求人情報の探し方

民間の語学学校の求人は、在仏日本人向けの情報サイトや情報誌にたまに掲載されていることがあるので、定期的にチェックしてみましょう。大学など教育機関での求人は、フランス日本語教師会などの学会に加入すれば手に入ります。ちなみに、教師会では教育機関以外にも、一般に出回らない求人情報を見ることができます。
個人事業主の日本語教師になる
日本語教師になる方法は、どこかに雇われるだけではありません。ある程度日本語を教えた経験のある人は、個人でやってみるのも手です。個人で働くには、個人事業主(Micro-entrepreneur)として届け出を出すか、またはCESUというシステムを利用して「生徒さんに雇ってもらう」方法があります。
個人で日本語教師として働くことに関しては、いずれ別の記事でじっくりご紹介したいと思います。
まとめ
- 最近フランスでは中国語や韓国語の需要が高まっているが、日本語を学びたい人もまだ多い
- 日本語教師に求められる条件は職場によりそれぞれだが、教育機関の方が条件が厳しい傾向にある
- 求人情報は、民間の学校なら在仏日本人向けの情報サイトで見つかることもある
- 日本語教師会に加入すれば、一般に出回っていない求人情報が見られる場合も
- 個人事業主として働く選択肢もある
はじめまして。検索してるうちにフラッと立ち寄らせていただいたものです。
私もフランスに住んで日本語をプライベートで教えています。
(自宅とオンライン半々です)
ただまだ2年くらいなので芝犬メンタルさんと違い、
新米もいいところなのですが…問い合わせの数をみても
私もフランスはまだまだ日本語をやりたい人が多いと実感しています。
また遊びに寄らせてください。
コメントありがとうございます!同業者の方に読んでいただけて嬉しいです(^^)