仕事

学歴社会だけど新卒採用は存在しない!フランスの就職事情

現在私はフリーランスなのですが、フランスで雇われて働いたことがあり、日本でも学生時代に就活を経験しました(結局日本では就職はしませんでしたが)。今回は、日本とフランスの就職事情を比べてみました。フランスで就職してみたいと思っている人の参考になれば幸いです。

日本もフランスも学歴社会

言わずもがな日本は学歴社会ですが、フランスは日本と同等かそれ以上に学歴がものを言います。中等教育の認証であるバカロレアを取得していないと大学などの高等教育を受けられませんし、ちゃんとした職に就くことができません。

また、フランスにはエリート養成のためのグランゼコールという学校があり、幹部候補になるためにはグランゼコールの卒業がマストなのだそう。

フランスでは新卒採用の枠はない

フランスだけでなく他のヨーロッパ諸国やアメリカも同様ですが、新卒採用という枠は存在しません。新卒者は職務経験のある候補者とポストを争うことになるため、なかなか就職できない新卒者もたくさんいます。フランス人の夫曰く、在学中にインターンシップをして実務経験を積むのが就職への一番の近道だそうです。

このようにフランスでは資格や実務経験が重視されるので新卒者は苦戦を強いられますが、日本では多くの企業が積極的に新卒採用を行っていますね。日本にいた頃は気がつかなかったのですが、日本の学生は世界的に見ても恵まれていると思います。膨大な時間とお金を掛けて新人をゼロから丁寧に教育してくれる企業は、日本以外に見つかりません。スキルや経験がなくても企業とマッチすれば雇ってもらえるので、経験を積むためにも一度日本企業に就職してみるのも悪くないと思います。

フランスでは求人がなくても履歴書を送る

新卒一括採用制度のある日本では就活専用のサイトがありますが、フランスではとにかく自分で調べて、気になる企業があったら求人がなくてもとりあえず履歴書を送るのです。私は滞在許可証をもらう際に就職についてのアドバイスも受けたのですが、「自分からどんどん履歴書を送りなさい」とアドバイスを受けました。

ちなみに履歴書は英語やフランス語ではCurriculum Vitaeといい、CVと略して呼びます。今は手書きは稀で、パソコンで作成するのが普通です。日本のように履歴書のフォーマットはなく、ネット上の見本を参考に自分で作ります。

日本人がフランスで就職するには

先ほども述べたようにフランスには新卒採用がないので、経験のない新卒者は就職に苦労します。美容師や料理人など手に職がある人以外は、フランスで就職したいなら日本である程度の職務経験を積んでからの方がおすすめです。私の知り合いの日本人の方も、日本での職務経験が評価されてこちらでの就職につながったと言っていました。

また、フランスはかなりコネ採用が多いそうです。リアルやSNSで興味のある企業や業界の人とのつながりを作っておくと良いかもしれません。相手に興味を持ってもらうために、SNSやブログなどで自分から仕事に関する情報を発信するのもおすすめです。ちなみに、私はSNSでフランス人から仕事の誘いを受けたことが何度かあります。

フランスでの就職も夢ではない

今回は就職に焦点を当てましたが、フランスで働くには就職するだけでなくフリーランスという道もあります。今フランスでは失業率も高いし、外国人の就職は不利なのでは?とよく言われますが、チャレンジしてみなければわからないと思います。この記事が、あなたの第一歩を踏み出す一助となれたら幸いです。